また電圧変更の場合、結線替えにて対応することも可能です。
当社は電気機器組立て(回転電機巻線製作作業)の1級技能士が在籍しています
この度補助金の採択を受け、型巻コイル修理設備の導入しました。
詳細については、以下のページにてご紹介しています。
修理目的 | コイルの焼損・地絡・絶縁抵抗値の低下、絶縁物が劣化されている場合にコイルを巻き替えます |
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更新目的 |
絶縁物等の老朽化に伴い予防保全のため、絶縁階級を上げる目的でコイルを巻き替えます
各相の巻線抵抗値にバラツキ(不平衡)がある際にも巻き替えます
当社では、巻線抵抗値の不平衡率が5%を超えている場合 |
電圧変更 |
使用している設備に合わせ、電動機の電圧を変更する場合には、結線替えをおこないます |
納期優先 |
モーターが故障した際、新品モーターを入手することができず、 |
なお不平衡率の計算式は以下のとおりです。
コイルの巻き替えが必要かどうかを診断する「精密絶縁(コイル)診断」も対応可能です。
その他にも、2015年度モータートップランナー制度導入に伴い…
ここでは一般的なコイル巻き替えの流れをご紹介します。
受入時のコイルをもとにデータを採取し、新しいコイルを製作します。
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外部鉄心を損傷させないように、
スロットと呼ばれる鉄心に設けられた溝からコイルを抜き取ります。
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スロットのズレ・焼損コイルの焼き付き等がないかを、精密に検査します。
スロットは取替できない場合が多いので、修正を行い再利用します。
またコイル脱着後に不純物がないように、鉄心をすみずみまで清掃します。
スロット内に絶縁物を挿入し、製作したコイルを入れ結線をします。
もちろんリード線(口出線)も新品に取り替えます。
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絶縁・耐熱・防塵・防湿のため、コイル・絶縁物を保護膜でコーティングします。
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コイルの巻き替え後は弊社工場内にて組み立てられ、絶縁抵抗値・巻線抵抗値を測定、
拘束試験(ロックテスト)・無負荷試験をおこない、異常のないことを確認の上お渡します。
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低圧モーターに多様されているマグネットワイヤー(ポリアミドイミド銅線AIW)については、
ある程度の電線サイズを保有していますので、短納期で巻き替えが可能となります。
ただし、高圧モーターや一部の低圧モーターに使用されている平角線については、
受注発注のため数ヶ月納期がかかる場合があります。
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電圧変更の際、3.7kW程度以上の電動機で、
定格電圧の2倍であれば、結線替えで対応することも可能ですが、
モーターの仕様によっては巻き替えないと電圧変更できない場合もあります。
また結線替えとは、並列に2つ並んでいるコイルを直列で1つのコイルに替えることです。
コイルの巻き替えは、専用の工具や乾燥設備を保有する専門工場でしかできません。
75年以上の実績がある当社へ、ぜひご相談ください。