減速機付電動機(ギヤードモーター)は、モーターに歯車機構を内蔵したものです。モーターと減速機構を別々に搭載したモデルよりもコンパクトに設計することができ、小型化や軽量化できることに加え、駆動部に余計な負荷がかかりづらいとも言えます。

減速機付電動機(ギヤードモーター)の用途と特性

三相かご形誘導電動機(インダクションモーター)は、電源の周波数によって回転速度が決まってきます。
インバーターなどの半導体制御によって、回転数を下げるとトルク(力)が不足することがあります。

 

そこでモーターに減速機(歯車)を取り付けたもので、モーターの性能以上の低回転・高トルクを発揮できます。

 

FL5 CIVIC TYPE R 6MT自動車(エンジン車)に
トランスミッションがついているのと同じです。

 

 

ローギア
(減速比 1:大)

ハイギア
(減速比 1:小)

減速比が高い(大きい)と
力(トルク)は出るが
スピードは出ない

減速比が低い(小さい)と
トルクは小さいが、
スピードは出る

 

一般的なギヤードモーターには、下記のような特徴があります。

  • モーターと減速機が一体化しているため、コンパクト
  • 減速比を高く(大きく)すると、低回転・高出力
  • ギヤードモーターは剛性が高いため、負荷トルクの変動の影響を受けづらいという特徴
  • 速度制御を必要とする場合

SEWGMカットモデルギヤードモーターの種類

  • 平行軸歯車減速機
  • ヘリカル減速機
  • ベベルギア減速機
  • ハイポイド減速機
  • ウォーム減速機

などの種類があります。